投稿日
2026/07/31
2026/07/31
技能実習生の失踪者が大幅に減少
出入国在留管理庁が令和8年7月に公表した速報値によると、令和7年の技能実習生の失踪者数は3,950人となり、前年の6,510人から約4割減少しました。ピークだった令和5年と比較すると、約6割の減少となっています。
令和7年末の技能実習生数が過去最多を更新する中で、失踪率は0.6%まで低下しています。
送出機関への指導強化やブローカー対策、送り出し費用の負担軽減など、制度面でのいくつかの取り組みの効果が着実に表れ始めています。
制度改善だけでは、定着は実現しない
このように、失踪者数は全国的に減少していますが、すべての分野で同じ状況ではありません。
例えば、
- 建設分野:約2.0%
- 介護分野:約0.08%
と、業種によっても失踪率には大きな差があります。受入れ後のフォロー体制や職場環境が、実習生の定着に大きく影響していることがうかがえます。
定着する企業に共通するポイント
実習生が安心して働き続けられる企業には、次のような共通点があります。
- 定期的な面談や日頃の声掛けを行っている
- 母国語で相談できる環境・体制がある
- 仕事だけでなく生活面もサポートしている
- 法令を遵守し、適正な受入れを徹底している
失踪は突然起こるものではありません。多くの場合、生活や仕事への不安、人間関係など、何らかのサインがあります。小さな変化に早く気付き、相談しやすい環境を整えることが、失踪防止と定着率向上につながります。
実習生受入企業の皆様へ
今回のデータは、技能実習制度全体が改善に向かっていることも示しています。しかし、実習生の定着を左右する最も重要な要素は、受入企業での日々のサポートです。
実習生が「この会社で働き続けたい」と思える環境づくりは、人材の安定確保だけでなく、生産性や職場の活性化にもつながります。
私たち監理団体も、受入企業の皆様と連携しながら、実習生が安心して働き、長く活躍できる環境づくりを引き続きサポートしてまいります。
